牧場の一日

当牧場の一日の仕事は以下のような流れで行なっています。当牧場の最大の特徴は一日3回搾乳することです。3回の搾乳は大変ですが、スタッフでローテーションを組んで頑張っています。

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午前の作業

 AM 3:30

ほとんど毎日、隣のおばさんが、エサ押し・草切り・事務所の掃除に来てくれます。とても早い時間のお仕事、おばさんに感謝です。

 AM 5:00

第1回目の搾乳の開始です。当牧場では一日3回の搾乳をし、1回の搾乳には約3~4時間かかります。
搾乳はミルキングパーラーという部屋で、1回で20頭の搾乳ができます。牛の後ろ足の股間からミルカー(搾乳機)を乳房に装着します。
同時にフリーベーン(山型の牛床)のベッドメイキングをします。牛は乾いた寝床が大好きです。

 AM 7:00

搾乳と平行して朝のエサやりをします。
エサは、コンプリートフィードと言って、人間で言えば混ぜご飯です。乾草やとうもろこし、おから、サイレージ(草を発酵させたもの)を大きな機械で混ぜ合わせ給与します。
搾乳が終わった牛は、それをお腹いっぱい食べます。

 AM 9:00

牛たちにエサを与えたら、働いている私たちの遅い朝食です。
おにぎりを食べながら、スタッフと打ち合わせを行います。

 AM 10:00

この時間からお昼まで状況に応じた様々な作業を行います。
除糞や堆肥の切り返し、牧草の収穫などをみんなで協力して行います。

午後の作業

 PM 0:00

お昼の休憩時間です。
朝早くから働いていますので、休憩時間は90分間取って、ゆっくり休んでいただきます。

 PM 1:30

午後の作業開始です。
2回目の搾乳とベッドメイキングの後、乾孔牛や育成牛、子牛たちのエサやりです。すべてを終えるのは、午後5時を過ぎる頃です。
夕方の搾乳牛のエサやりは、パートのおじさんが来て行ってくれます。
PM4:00~7:00頃までかかります。

 PM 10:00

第3回目の搾乳の開始です。ミルカーは空気の圧力で乳を搾っています。消毒の終わった乳首にスポッとミルカーの吸い口を取り付けます。全部の牛を搾り終えたら、ミルカーはすぐ洗浄されます。
パートさんやアルバイトの方が2人1組になって行います。
終わるのは、PM12:00頃です。これで一日の作業は終了です。

このように、小笠原牧場はたくさんのスタッフに支えられ、毎日牛乳を約7t(牛乳1lパック7,000本分)出荷しています。
牛のお産は1ヶ月で20回くらい。約3日で2頭くらい産まれます。産まれたばかりの子牛はホントにかわいいですよ。

作業風景

牧場の仕事は様々です。生き物である牛が相手の仕事である酪農は365日休むことはありません。

10Wミルキングパーラー

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搾乳の時間になると牛が自らミルキングパーラーに入ってきます。1日3回の搾乳を実施します。

搾乳牛フリーバーン牛舎

yousu_03牛をつながずに自由に歩き回れるスペースを持った牛舎で、牛は好きな場所でリラックスして横になれます。

哺乳ロボット

カーフハチから出た子牛は、2ヵ月くらいまでこの部屋で暮らします。子牛は哺乳ロボットからミルクをもらい、スクスクと育ちます。

新育成舎

新育成牛舎です。

自給粗飼料生産

yousu_05自給飼料を積極的に生産(作付面積10ha・年3回収穫)しています。

堆肥処理施設の内部

牛舎から集めた糞尿をここで発酵乾燥させて、もどし堆肥として牛が寝る寝床にリサイクルします。